◇◆◇ミシンについてあれこれ◇◆◇



ミシンを買おうと思うけど、どんなミシンがいいのかわからない
種類がたくさんあってどれを買ったらいいのかわからない
値段もすごく差があって、どの程度ならいいのかわからない

私が今のミシンを購入する時は、上記のような疑問がとてもありました。
通販番組で1万円を切るものがあったり、ウン十万するようなものもあったり
どんなミシンだったらいいのかしら?と思ってました。
今のミシンを購入する前に使っていたミシンは、間に合わせで購入したものだったので
そのミシンも、いったいどの種類のミシンなのか、ということも考えました。
そこでミシンについて、いろいろと調べた事があります。

たま〜にですが、私と同じような疑問を持っていらっしゃる方から
どんなミシンを使ってるんですか?とか
どんなミシンを買ったらいいですか?とか、聞かれる事があります。
私はすごくミシンに詳しいわけでも、専門家でもなんでもないので
こんなページを作るのはちょっと出しゃばりかなあと思うのですが
もし少しでも私が調べた事が参考になったらいいなあと思い、作ってみました。
文章ばっかりのページになりますが、興味がある方はどうぞ。



ミシンの種類について。
私が知っているだけでも6種類程のミシンが存在します。

1.電動ミシン
2.電子ミシン
3.コンピューターミシン
4.コンピューター刺繍ミシン
5.職業用ミシン
6.ロックミシン

私が使用しているミシンは
コンピューターミシンです。刺繍は出来ません。
刺繍をする機能がつくと、だいたい数十万円します。
ちなみに、以前使用していたミシンは
電動ミシンになります。


電動ミシンとは?
電動ミシンは簡単に言うと
電池を入れてスイッチを入れれば動く、切れば止まる「おもちゃ」のようなミシンです。
内部の構造もいちばん簡単で、悪く言うと、狂いやズレが出やすいミシンです。そして寿命が短い。
私が使用していたものは、速度も「遅い」「速い」の2段階のみで微妙な速度調節はできず
また縫うときのスイッチも手元のスイッチのみでした。
人形の服は小さいので、微妙な速度で縫えない、足で調節できない、というのには
少し苦労しました。両手が自由にならないのも結構焦ります。
(たまに、足踏み調節アタッチメントがついた電動ミシンもあります)
縫い目の調節も決まったものしかなく、縫い目幅の調節等はできませんでした。
通販などで1万円前後だったりするミシンは基本的にこの電動ミシンが多いです。(しかもコンパクト)
全体のミシンの中でも値段が安いのは電動ミシンです。
ミシンとして使い物にならない、と断言できるわけではないですが
初心者だから、ただの趣味だから安くて構わない、という考えはミシンにはあてはまらないと思います。
初心者だからこそ使いやすいもの、快適に使えるもの、使っていて楽しいと思えるものを買うと良いと思います。
不調が多い、縫い目があまり綺麗じゃない、縫いしろが重なったところが縫えない(パワー不足)などが続いたら
ミシンを触るのも嫌になってしまいそうですので…
やはりある程度いいもの(電子もしくはコンピューター)を購入するのがお勧めです。

電子ミシンとは?
機械をコンピューターで制御しているミシンです。電動ミシンよりも狂いやズレが出にくいです。
手元のスイッチと足踏みアタッチメントが両方ついているものが多いです。
そのため速度調節も足で踏む程度により調節できます。
Dollの洋服等でしたらこの辺りのパワーのミシンから融通がききはじめるかと思います。
ただ、Doll服を縫っていたら他のいろんなものも作ってみたくなった!という方もいらっしゃると思いますが
そうなると少しパワー不足に感じるかもしれません。(厚いものが縫いにくいetc...)

コンピューターミシンとは?
これも機械をコンピューターで制御しているミシンです。
電子ミシンと違うのは、縫う力が強いこと、機能が大幅に便利になっていることなどです。
私が使用しているものは、自動糸切り機能、自動糸通し機能、
縫い始めと縫い終わりの自動糸切りと自動返し縫い機能、
縫い針を一針ずつ上下させられる機能、などの主な機能がついています。
他にあると便利なのは、押さえ金の圧力を調節できる機能。とても良いらしいです。
縫い幅も自由に調節できますし、ジグザグ縫いもジグザグの幅を調節する事が出来ます。
足踏みアタッチメントは基本的に付属しているものが多いですが、ついていない場合は必ず購入しましょう。
私が使っているものには誤作動防止として、押さえ金がおりていないと
縫えないように制御装置がついていて、縫おうとするとピピピピ!と警報音が鳴ります。
私が購入したものは電子ミシンと大差ない値段でした。(5万円程度)
便利機能は手作業でも事足りるものばかりですが、あると確実に効率が良くなります。仕上がりも綺麗です。
予算は45000〜60000円以内であれば、十分良いものが手に入ると思います。

コンピューター刺繍ミシンとは?
上記のミシンに刺繍機能がついたもの。その他にも機能がアップしたりしてるかはわかりません。
刺繍機能がついただけで値段が跳ね上がります。うん十万とか。
お人形の服には特に刺繍は要らないんじゃないかなと個人的には思います。

職業用ミシンとは?
普通の家庭ではなく、主に仕事や工場で使う事を前提にした、直線縫いのみのミシンです。
縫う力がとても強くしっかりと縫え、縫う速さもとても速い速度まであります。
デニムを何枚か重ねてもバリバリ縫えちゃいます。厚みがあっても送り歯がちゃんと送ってくれるのです。
しかし布の端処理ができないので、必然的にロックミシンが必要になってきます。JUKIのものが有名です。
お人形のお洋服を縫うには、家庭用ミシンで十分だと思います。ロックミシンも必要になりますので。
お値段は家庭用よりは高いです。…と思います。覚えてない…。
すんごく重たいです。(どうでもいい豆知識)
同じようなもので
工業用ミシンというものがありますが
それは机とセットになっているような巨大なミシンなので(昔の足踏みミシンとか想像したら良いかと)
あんまり御家庭で買う方は居ないんじゃないかと…。

ロックミシンとは?
特殊な縫い方で布の端処理をするためだけのミシンです。布を切りながら縫ってくれます。
お店で売っている洋服などの端は、このロックミシンで処理してあります。
2本の糸を使って縫う2本ロック、3本の糸を使って縫う3本ロック、
4本の糸を使って縫う4本ロックと、主に3種類のロックミシンがあります。
3本ロックでしたら十分です。「糸取物語」「衣縫人(いほうじん)」が有名です。
定価は20万くらいしますが、8万円前後くらいで購入できます。
家庭用ミシンではジグザグ縫いもしくは断ち目かがりでロック処理の代用をしています。
お人形の服でしたら、ここまでのものを使わなくとも
上にあげた家庭用ミシンのうちのどれかでジグザグ縫い処理で十分だと思います。
もしロックミシンを購入する場合は、普通の縫い方もできるミシンも購入しないと意味がありません。


ミシンの会社について。
私は特に知識があるわけでもなく、特定の会社が好きというわけでもないので
一概に何処が良いとかはわかりません。
私が使っているミシンは
brotherのSENSIA5000というコンピューターミシンです。
2004年頃のものなので、今はまた新しいコンピューターミシンのシリーズが出ていると思います。
相性もありますので、とってもおすすめ!というわけにはいきませんが
使っていて不満に感じたような事は今のところないです。
なんだかんだ言いつつ、お店に出向いて、店員さんに詳しく聞いてみるのが一番だと思います。
どんなことで使うとか、予算だとか、どんなことができるとか、いろいろ質問されますが、
丁寧に教えて下さる方がほとんどだと思います。


その他いろいろ。
端処理しながら布をカットする家庭用ミシン用アタッチメントパーツ◆

パッケージ写真で見る感じとはかーなーり違った仕上がりになりますので(はっきり言って使い物にならない)
ジグザグ処理して地道にハサミで端を切り落とした方が何倍も綺麗に出来ます。
少なくとも私が使用した場合はそうでした。あまりこのパーツはお勧めしません…
ミシン屋さんのおじさんにはあってもしょうがないものだと再三言われました。でも買ったのは私です…
このアタッチメントパーツが最初から組み込まれているミシンもあります。
使った事も、実物を見た事もないので(通販番組でしか見た事ない)、どうだかよくわかりませんが
十中八九、テレビ映像のように綺麗に上手く行くわけはないんじゃないかなと思います…。
そういうことはロックミシンか、やっぱり手作業がいちばん綺麗に仕上がりますので
そのへんは面倒くさがらずに手作業でやるほうが良いです。
また、ミシンを傷めるという話もありますので、使わない方が良いです。

◆ウォーキングフット(ブラザー専用ミシンアタッチメントパーツ)◆
これ、
 も の す ご く 良 い です。
上から平らな押さえ金で押さえて下のギザギザした歯で布を送りながら縫う、というミシンの仕組みのせいで
家庭用ミシンではどうしても、ニットが縫いながら伸びてしまい、
波打ったり思いどおりのサイズでなくなったり、ということがあります。
これはそれを改善してくれるアタッチメントパーツです。ミシンの説明書に別売アタッチメントとして紹介してあれば
古い機種のミシン(販売店に対応機種として記載がなくても)使えると思います。
もちろん、ロックミシンや職業用ミシンと比べてしまったらまた差はあるかもしれませんが
私は購入して使用して、今までと比べたらその仕上がりにとっても満足しました。買ってよかったです。
カジュアルなお洋服を作りたいけどニットが難しい…靴下を作りたいけど口が伸びる…等、悩んでいる方には是非おすすめです。
7mm水平釜用と5mm水平釜用とありますので、ご自分のミシンがどちらにあたるか調べてから購入すると良いと思います。
ニット以外にも、平らな押さえ金では滑ってしまい上手く生地を向こうに送れなくて縫えない生地にも有効です。
ジャノメ(…だったと思います)では「送りジョーズ」という名称で同じものが出ているみたいです。